災害(特に地震)が起きると、私たちが普段(ふだん)当たり前のように使っている電気・水道・ガスや電話やインターネット、交通手段(しゅだん)などが利用できなくなることがあります。これらは「ライフライン(命綱 いのちづな)」と呼ばれ、文字通り私たちが生活する際になくてはならないものです。
では、にどのようなことが起きるか見ていきましょう。
地震で基地局がダメージを受ければ、多くの皆さんにとって最も重要なライフラインのスマートフォン(スマホ)が使えなくなります。
ええ~。ということは、LINEグループで人狼(じんろう)もできないし、Youtubeで動画も見られない。どうやって生きていったらいいんだよー。
一度、スマホの電源を切って一日過ごしてみて、他にもどんな不都合があるのか考えてみてもいいかもしれませんね。
停電になれば、家にある電化製品が使えなくなり、スマホも充電(じゅうでん)できなくなります。マンションに住んでいる人はエレベーターも止まります。東日本大震災の時は、地震と津波(つなみ)で発電所などの電力設備が被害(ひがい)を受けたため、長期間にわたって電力供給(きょうきゅう)が低下し、節電が呼びかけられました。
提供:共同通信社
真夏や真冬に停電すると、冷暖房が使えなくなって、高齢者の方とかは文字通り死活問題になってしまうよね。
死活問題といえば、病院をはじめとする医療(いりょう)機関は、停電時でも使える非常時自家発電機や非常用バッテリーなどの準備をしているところが多いです。
地震だけでなく、台風や集中豪雨(ごうう)でも公共交通機関がマヒすることはよくあります。東日本大震災では東京都で約352万人の帰宅困難者(きたくこんなんしゃ)が出たと言われてます。(内閣府の推計(すいけい))電車やバスを使って通学していない人も、旅行や遊びに行った時に被災(ひさい)するということもあり得ます。
提供:共同通信社
保護者が迎えに来ないと帰れないシステムだったよね。両親共働きで、おじいちゃん・おばあちゃんとかもいなかったら、ずっと学校で待っていないといけないのかな。
迎えに行く人のリストを学校に提出しているので、そこに載っている人なら近所の知り合いでもOKのはずです。
東日本大震災の時に、スーパーやコンビニから品物がなくなってしまったことを体験したり、ニュースで見たりしたことがある人がいるかもしれません。大規模(きぼ)な災害の場合、物流がストップし、多くの人が不安から買いだめをすることでこのような物不足が起こります。
提供:共同通信社
ニュースで見たことある。「自分さえよければいい」というような感じがして、ちょっと嫌だったな。
そのためにも、非常用の水や食料は準備しておきましょうね。
災害時は、断水や排水管(はいすいかん)の損傷(そんしょう)で水洗トイレが使えなくなる可能性(リスク)があります。水が流れない状態で水洗トイレを使い続けると、すぐにトイレは排泄(はいせつ)物で一杯になってしまいます。
排泄(はいせつ)物には雑菌(ざっきん)がたくさんいるので、放置しておくと食中毒や感染症(かんせんしょう)になる危険性があります。トイレに行くことに心理的な抵抗(ていこう)があると、私たちはトイレに行く回数を減らすため、水分や食事を控えるようになりがちです。その結果、脱水症状(だっすいしょうじょう)や便秘(べんぴ)になり、体調を崩(くず)す人が多くいます。ですので、簡易(かんい)トイレなどの準備をしましょう。
現在、災害時の対策の基本は、「避難しなくてもよい準備をしておく」ことです。特に都市部においては、災害が起きてすべての住民が避難所に来た場合、明らかに場所や物資が足りなくなってしまいます。
ですので、各家庭で流通が止まったとしても3日間くらいは生きていけるような準備をすることが大切です。東京都が定めている「帰宅困難者対策条例」では、企業は従業員を3日間オフィスに滞在させる必要があるとしています。
では、3日間生きていけるだけの準備とは具体的にどのようなものなのでしょうか?
…など
これを参考に皆さんも何を準備しておかないといけないか考えてみましょう。
例えば、「緊急防災キット」が販売されていますので、こちらも参考にしてください。