この教材を制作・普及しているのは、
NPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)です。

この教材のねらい

2011年の東日本大震災以降、首都直下型地震や南海トラフ巨大地震や近年多発している水害などをはじめとする災害に対する危機感は、社会全体で高まっています。

私たちは、東日本大震災をはじめ全国各地で、当協会の学生会員やボランティアと一緒に、災害救援活動を実施してきました。被災地に共通しているのは、少子高齢化が進み、災害が起きた時に機動的に動ける若い世代の人数が不足しているという現実です。

その中でも、貴重な若者世代が地元の中学生・高校生であり、災害が起きた時に彼らがボランティアとして積極的に復旧・復興に関わっていくことが求められています。実際に東日本大震災時にも、中学生が避難所運営に関わった事例はいくつか報告されています。子どもたちも何か貢献したいという気持ちは持っており、小さなことでも関わることで、子どもたちは大きな自己効力感を得ます。

防災教育に関する教材やメディアは過去数えきれないほど作成されていますが、実際に災害が起きた時に自分たちの命を守るだけでなく、復旧・復興のために子どもたちは何ができるかを考えさせる教材は多くありません。

さらに言えば、日ごろから災害に備えて何ができるかということを、自分自身の将来設計やキャリア形成まで踏み込んで考えさせる教材はありません。

この教材では、
第1章 発災後、ある程度状況が落ち着いたら、子どもたちは何ができるか?
第2章 災害について学ぶとともに、発災直後、自分たちの身を守るためにどうしたらいいのか?
第3章 災害が起きる前、日常からどのような準備をする必要があるのか?
というようにフェーズ(段階)別に分けて、包括的・体系的なコンテンンツを提供しています。