2016年に発生した熊本地震や1995年に発生した阪神大震災では、多くの家が倒壊(とうかい)し、大勢の方が亡くなってしまいました。その一つの原因が家の耐震(たいしん)性の弱さです。
まずはこの動画を見てください。
うわー家がぺしゃんこだ!でも、もう一つの家は大丈夫(だいじょうぶ)だね!
今、ぺちゃんこになってしまった家は、旧耐震(たいしん)基準の家で、1981年より昔に建てられた家なのよ。もう一つの家は現在の耐震(たいしん)基準を満たしているのよ。
じゃあ今住んでいる家や、おばあちゃんの家が、1981年より後に建てられたのか確認(かくにん)したほうがいいね!
地震発生から10秒もたたないうちに倒壊(とうかい)してしまいましたね。この時間では屋外に避難(ひなん)することは難(むずか)しいので、揺(ゆ)れを感じたら机等の頑丈(がんじょう)な物の下に隠(かく)れて、揺(ゆ)れが収まるのを待ちましょう。
耐震基準には大きく2つあります。
旧耐震基準:1981年(昭和56年5月31日以前)
新耐震基準:1981年(昭和56年6月1日以降)
この2つの違いについては先ほどの映像でもわかるように、耐震性に大きな違いがあります。
国土交通省の国土技術政策総合研究所の調査(熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会 報告書)によると、2016年4月に発生した熊本地震の被害に遭った益城町、西原村、南阿蘇村等を調査した結果では、旧耐震基準では100軒中28軒が倒壊(倒壊率27.9%)し、新耐震基準では100軒中7軒が倒壊(倒壊率6.9%)したという違いがありました。
新耐震基準なら絶対に倒壊しないというわけではありませんが、大きな違いがあることは歴然です。