僕の家は耐震(たいしん)基準を満たしているんだけど、他に何かしたほうがいいことってあるのかな?
家の耐震(たいしん)基準がOKなら、次は家具がこのように倒れてしまわないようにしましょう。
熊本地震の様子
具体的には、つっかえ棒(ぼう)や金具などの専用(せんよう)の器具で家具が動かないように固定するのよ。
家具転倒防止の仕方
せっかく家が倒(たお)れなかったのに、タンスや本棚(ほんだな)が倒(たお)れて挟(はさ)まれちゃうかもしれないもんね。
特にマンションや高層(こうそう)ビルなどの高い建物に住んでいる人は、家具の転倒(てんとう)防止は必ずしましょう。5階より上の階は、1階に比べて2倍以上揺(ゆ)れると言われています。
2倍も!?うちは5階だからちゃんと固定できているか確認(かくにん)しなきゃ!
5階以上だとエレベーターなしでは外出するのも一苦労よね。電気や水道が止まってしまうことも想定して、前に紹介(しょうかい)したローリングストック法で、水や食料、明かりになるものやカセットコンロを1週間分くらい用意しておくといいわね!
阪神大震災での死者のうち、83.9%が建物倒壊などによる死因で、焼死・全身やけどの12.2%の人も家具や倒壊家屋に挟まれるなどして、逃げられずに亡くなったと想定されています。合わせて95%以上の方が建物倒壊や家具の転倒などが原因で犠牲になったと言われていますので、耐震性が確認できたら、家具の固定に取り組みましょう。
被災した際に、人が階段を利用して生活する許容範囲は、5階までと言われています。足腰が弱い高齢者や、妊婦さんでは5階でも大変かと思います。こういった方を「高層難民」と言い、特に都市部では大きな課題をとなっています。そのため、防災意識の高いマンションやビルでは、5階ごとに食料や水などを備蓄してある場合がありますので、管理者に確認をしてみましょう。
また、電気や水道の復旧が遅れることもあります(首都直下地震では電気の復旧に1週間はかかると言われています)ので、少なくとも家族全員が1週間暮らせるような水や食料を備蓄した方がいいと言われています。
このほかにも、トイレを使用するために浴槽のお湯は捨てないようにしましょう。実際に被災した際に、周囲の高齢者などの階段の上り下りが困難な方をサポートできるようにしましょう。